米国立がんセンター(NCI)などの出資による、大規模なセレンおよびビタミンEがん予防試験(SELECT;Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial)からの研究データの初期の単独再評価において、セレンとビタミンEサプリメントの摂取は、単独あるいは併用しても前立腺がんに効果が見られなかった。
さらに、そのデータでは、2つの懸念されるトレンドを示していた。それは、1)同試験でビタミンEのみを摂取していた50歳以上の男性35,000人以上の間で、前立腺がんのケースが統計的に有意ではなく少しだが増加していた、2)セレンのみを摂取していた男性において、糖尿病発症のケースが、統計的に有意ではなく少しだが増加していた。しかし、これはまだ初期分析であるため、サプリメント摂取によるリスク増大が証明されたわけではなく、偶然起こった可能性もある。
SELECTは、前立腺がんを第一義的転帰としない研究における別々の研究結果を実証するために開始された。1998年のフィンランドにおける29,133人の喫煙者を対象にした試験では、肺がんを予防する目的でビタミンEを摂取した喫煙者は、驚くべきことに摂取しなかったグループに比べ32%前立腺がんが少なかった。1996年の皮膚がん患者(男女)1,312人を対象にした試験では、セレンを摂取していたグループの男性は、摂取しなかったグループに比べ52%前立腺がんが少なかった。
上記の2研究や以前実施された他研究の結果をベースに、2001年にSELECTへ参加する男性が集められ、各グループ8,000人に分けられた。セレンとビタミンEの両方、セレンとビタミンEのプラセボ、ビタミンEとセレンのプラセボ、セレンとビタミンE両方のプラセボ、の4種セットがランダムに与えられた。
SELECTは、The Southwest Oncology Group (SWOG)によるコーディネートで、米国、プエルトリコ、およびカナダにおける400以上の臨床研究所で実施された。

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