米国立衛生研究所(NIH)の研究者らは、マウス実験において、高容量ビタミンCの注射投与により、脳、卵巣、膵臓がん腫瘍の重量および成長率が50%近く減少したことを、「米国科学アカデミー紀要(Proceeding of National Academy of Science)」誌で報告した。
同試験では、卵巣、膵臓および膠芽細胞腫(脳)の腫瘍が急速に広がる免疫不全マウスに、体重1キロあたり4グラムのアスコルビン酸塩を毎日注射投与した。その結果、腫瘍の重量が41-53%減少し、脳の腫瘍がある対象群の30%は、がんが他の臓器へと広がったが、アスコルビン酸塩を注入したマウスには、他臓器への広がりは見られなかった。
がん治療に対するビタミンCへの関心は、約30年前にピークを迎えたが、1979年および1985年の2つの二重盲プラセボ対照試験においてその効果が見られないと報告されていた。
しかし、過去12年間に実施された臨床および薬物動態試験において、プラズマおよび組織における経口アスコルビン酸塩レベルが、厳重に抑制されていることが確認されていたが、これらは経口摂取であったため、注射投与での抗腫瘍効果を確認するために、今回の研究が実施された。

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