米国NIH(国立衛生研究所)が出資した、1993年と2002年の高齢者の認知機能状態を比較した最新の研究によると、米国人高齢者の認知障害率は減少傾向であることが、明らかになった。
このデータは、50歳以上の男女2万人以上を対象とする長期の健康、退職、および経済状況調査「Health and Retirement Study (HRS)」からのもので、1993年と2002年にそれぞれ70歳以上の2グループの高齢者における認知状況を確認するために記憶および判断力をテストした。
研究者は、各グループの教育レベルや収入、他の要素を見たところ、2002年の参加者の方がより収入が高く、また教育レベルも上であった。
上記より判明したことは下記のとおり。
・70歳以上の高齢者の認知障害率は1993年の12.2%から2002年には9.7%と減少した
・認知障害は両グループにおいても死亡リスクに大きく関連していた
・総括的に、良好な教育と経済状態であれば認知障害リスクが軽減されるように見える
・高い教育レベルの高齢者がいったん中~重度の認知障害になると、より教育レベルの低い高齢者に比べ2年以上死亡のリスクが増加した
研究者は、他の研究での確認、および認知、あるいは思考、学習、記憶能力に影響を与える要因を特定するために、今後もさらなる研究が必要である、としている。

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